いびき
たかがいびきと思っていませんか?

いびきをかく成人は全体の1割~3割にのぼり、子どもでもいびきをかくことがあります。誰でもいびきをかく可能性があるため、「たかがいびき」と軽く考えられがちです。もちろんいびきをしたからといって、そのすべてが身体的な問題と関係しているわけではありません。ただし慢性的にいびきをかいていると、問題を引き起こす場合もあります。
歯科医、内科医、外科医、それて耳鼻咽喉科医とも連携して、いびきの診断・治療を実施し、継続的な改善方法あるいは効果的な予防策を提案いたします。
いびきの原因
空気の通り道である気道の中でも鼻から喉頭までを上気道といいます。その上気道が様々な理由により狭くなることがあります。その時、出入りする空気によって周りを振動してなる音がいびきなのです。
いびきの弊害
睡眠を乱す呼吸とその治療は、いずれも非常に複雑な問題です。資格を有する歯科医が個々の状況を詳細に調べる必要があります。いびきが引き起こす弊害は以下のことがあげられます。
- 同じ部屋で寝る配偶者やご家族にまで被害を与えることになります。
- 快適な睡眠を妨げ、睡眠の質を大幅に低下させます。
- 呼吸困難を招いたり、睡眠を中断させたりします。結果として一日中疲れを感じるようになります。
- 思考力や集中力、記憶力、判断力、行動力などの能力の低下が見られます。
- 急激な眠気に襲われることもあります。運転中などは事故などの危険性も考えられます。
- 高血圧・心臓発作・脳卒中・脳梗塞にもなりやすくなります。
- ゆくゆくは閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSA)になる可能性もあります。
いびきの治療

歯科医および各科の医師が協力して睡眠に関連する呼吸障害の治療を行います。口腔器具の使用が有益と診断された場合、歯科医が個々の患者さんに合わせて快適にフィットするプラスチック製マウスガードを調製します。これによって呼吸が改善され、睡眠中のいびきが軽減されます。
いびきの治療はマウスガードを単独で使用する場合と、食事や運動、持続的気道陽圧法(CPAP)、心理療法、外科処置などの治療法と組み合わせて実施される場合があります。外科処置は口腔後部に注射を打つ簡単なものですが、気道再形成のように複雑な外科手術が行われる場合もあります。
現在のところ、いびきまたは閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSA)に対する100%有効な治療法は確立されていません。口腔装置による治療、CPAP、外科処置、その他全ての治療法は、あくまでも症状を緩和し、睡眠の質を向上させ、快適性を高めるのみにとどまります。
すべての患者さんに対する解決策にはならないものの、口腔装置による治療は、良性の(おとなしい)いびき、軽度のOSA、そしてCPAPでは効果が得られなった中程度から重度のOSAに対して有効である考えられます。マウスガードによる治療は簡便かつ快適で、より複雑な治療よりも安い費用で実施できます。また、必要ならば治療前の状態に戻すことも可能です。さらに、他の治療法と組み合わせてマウスガードを使用することもできます。



